従業員
従業員は経営全体を見渡しても非常に重要な経営資源だと考えられています。採用し、その人を育てるということは、大事でありとても重要です。
経営者1人で営業・調理・ホール・経理の全てを行うことは大変難しいです。
経営者を補完する人がいて初めてお店は成長すると言えます。
従業員の採用について
採用の流れ
最初の従業員は準備・研修・トレーニング期間を考慮し、開店の1ヶ月~2週間前を目安に募集、採用します。
募集
募集にはさまざまな方法があります。
自分のお店にはどの募集方法が合っているかをよく考え、募集しましょう。
募集の方法
- 新聞折込チラシやタウン情報誌
一般的な募集方法で、主婦や学生など幅広く求人情報を伝えることができます。 - 求人サイト
近年、注目を集めている募集方法で、手軽に利用できることから広く普及しています。 - 友人・知人からの紹介
紹介の場合は、友人や知人がある程度その人物の人柄をわかっていることが多いため、採用後に、コミュニケーション不和などの問題が起こりにくい点がメリットです。 - 店頭の募集看板
特別に費用が掛からない手軽な募集方法ですが、情報誌への掲載などに比べると求人情報の伝達が制限される点に注意が必要です。
募集に盛り込む内容
- 店舗名・住所
- 開店予定日
- 社員・パート・アルバイトの何を募集するのか
- 職種(ホール・調理など)
- 労働時間
- 給与待遇(時給、制服、食事など)
- 面接日時・場所
- 電話番号・担当者
就業規則などの整備
働くルールを明確にするのが就業規則になります。
パートを含め、10人以上の労働者を雇用する場合には、労働基準監督署へ届出しなければなりません。
10人未満の場合には就業規則の作成・届出の義務はありませんが、採用される側も就労体制が明確になるので『労働契約書』や『雇入れ通知書』等を作成することをお勧めします。
採用面接
大事な従業員と最初に対面する”出会い”が採用の場面です。
特に重要なのは面接です。
一般的に約30分程度でその人の人柄を見なくてはならないので、十分な準備が必要になります。
採用決定・トレーニング
採用を決定したら開店の日までにトレーニングをしておくことが大切です。
トレーニングには最低でも3日~1週間の期間が必要となります。
トレーニングの方法には頭で覚えたりや体で覚えたり、実践など色々なものがあります。
労働保険・社会保険の手続き
加入すると保険料を支払わなくてはなりません。 このうち事業主の負担部分はおおむね給料の14%を見込んでおきましょう。
従業員が安心して働きやすい労働環境をつくることで、お店も活性化し、離職率も下がります。
給与の支払い
パート・アルバイトの金額設定や給与の計算方法なども非常に重要です。
給与体系には固定給・成果給・業績給など色々なものがあります。
一度決めた給与体系を変更するのは非常に難しいので、最初の給与を支払う前までに、基本的な給与体系をしっかりと考えておきましょう。
また、給与計算に必要なタイムカード等も事前に準備しておきましょう。
従業員人数と社員給与の目安
必要な人数の目安
- キッチン・ホールはピーク時を含め客席10席に対し1人
- パート・アルバイトは出勤日数の制約があることは多いので複数人採用する
- 人件費の売上高比率は通常20~30%
社員給与の決め方(例)
- 20~30代…年齢×10万円÷12ヶ月=月給